七梨乃手記

……あなたは手記に食い込んだ男の指を一本一本引き剥がすと、頼りない灯りの下それを開いた。@N4yuta

最近プレイしているゲームをまとめてみる: シングルプレイ

うーんこの積みっぷり

一度に全部書き切るのは面倒なのでマルチだけ先に書いた。

今日はシングルプレイをまとめてみる。

 

The Witcher 2: Assassins of Kings (ARPG)

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The Witcherは東欧ポーランドで作られている、小説をゲーム化したシリーズなんだが、1のあまりにも暗く曇天の続く世界とSTALKER並みに不親切なUIとクリックゲーでしかない戦闘を耐え忍びながらプレイし続け結局挫折したという過去の経験から、なかなか食指が伸びていなかったシリーズでもある。

2ではそのあたりの反省があるようで、さすがにグラフィック面・ロケーションも大幅に改善し、陽光が差す美しい東欧の森や平原を満喫できるし、ARPGとして最低限必要なアクションを備えるようになっている。

Witcherという存在が、人体改造で常人を越える体力を持つとしながらも、決してチート級ではなく、モンスターや多数の人間を相手取る際にはトラップや魔法、ポーションによるバフ等の仕込みが必要になってくるあたりがリアリスティックで楽しめる。魔物狩りの攻略方法も、ゲームらしいシステマティックなガイドが出てくるような形ではなく、自分で本を買って知識を仕入れるというあたりもロールプレイらしくて良い。

…のだが、今一つRPGとしてはクセが強いというか、食べ物でいうとブルーチーズ的な、クセが好きな人にはたまらないが…という仕上がりになっていて、なんとも不思議な味わいのゲームだと思う。

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寓話の「ワイルドハント」を結び付けているように、世界観に東欧の歴史や文化が色濃く反映されているらしいが、とにかく三国志めいた戦国時代のカオスの中であらゆる諸国や勢力に対して中立である、が腕が立つので需要がある、という主人公のゲラルトの立場が楽すぎる、というか割と世界にとってはどうでもいい存在だよなこいつ、という感がぬぐえない。

特に特定の国に対して大恩や義理があるわけでもなく、そもそも肝心の諸国自体が戦争で時の勢力者の入れ替わりが激しすぎるというのもあるが、ゲラルト自体の目的が(2の時点では)失った記憶の回復と「王の暗殺者」という疑いを晴らす、それに何よりワイルドハントにさらわれたかつての女を探しに行く(でも今抱ける愛人もいるよ!)という、なんというかまあスッゲエ個人的な用事で、そういう目的のために誰についてもいいし、裏切っても気にしなくてもいいし、逆に入れ込んだところで大勢に変化をもたらせるわけでもないという全体的にはっきりとしない感じがまあ、リアルといえばリアルなのか。

ゲラルトのモラルというか、どこに義理を通すかみたいなのはプレイヤーで良しなに決めといてくれという、何か自由度とはちょっと違う投げっぱなし人生みたいなところがモヤッとしながらも、この人面白そうだから付き合ってみるか、というイマイチ主体性に欠けるロールプレイで一周してしまった。

ストーリー自体は3に向けたマルチエンドで、途中でシナリオが大きく二つに分かれるのだが、もう一つをやってみたいと思う程度には面白いゲームなのではある。特に世界設定や政治にも関心があるハードなファンタジーを求める人にはおすすめできる内容なんだが、なんだろう、もうちょっと自分以外のことも考えようとする人がいてもいいんじゃないかこの世界。

2周目は人情に篤いさすらいウィッチャー純情派として生きていきたい。

 

DOOM (FPS)

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 今更だけど、スポーツ系の金字塔DOOMのリメイクを少しずつ進めている。

本当はこれも新しいPCでグラフィックを楽しめるといいのかなと思うが、シューティングレンジとしてバランスが良い点が気に入っている。

世代的にHalf-Life組なので、DOOMはちょうど一つ前のゲームなのだが、似たような系統のQuakePainkillerとの相性はイマイチ悪かった。DOOMも奇天烈な妖怪が大量に攻めては来るものの、一つ一つの戦術的な個性がはっきりしているので、aimと立ち回りを問われながら高速に解決していくという攻略パスが他作よりも明確で楽しみやすい気がする。あと、敵や世界観のデザインも「地獄」というシンプルなテーマがあるので割と納得できる…のかもしれない。

なんにせよ、正面からシューターのスキルの部分だけを楽しめるプレイフィールは素晴らしいの一言。

 

Grand Theft Auto V (TPS)

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 GTAは前作4から手を付けたが、巷で言われるサンドボックスとしての面白さよりも、埠頭の倉庫など、アメリカ市街のリアルなロケーションで銃撃戦ができる、ストーリーに大量のブラックジョークと現実に対する揶揄が含まれている点が気に入っている。他のゲームでは銃を撃つことだけに集中していれば良いが、このゲームでは戦闘を始める場所、その後に車で逃げることまで考えておかなければいけない。そこがまた銃撃戦のスパイスになっていると思う。

なにやらGTAVにはGTA OnlineなるMMOバージョンがついているらしく、PAYDAYよろしく悪事を重ねながら不動産を買ったりして金持ち暮らしができるらしい。上記は最近追加されたナイトクラブ経営についてのトレイラーだが、これがやりたいので、本編が落ち着いたら手を出してみるつもり。でもPC買い替えてからかなぁ。

 

 RUINER (Top-down Shooter)

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ゲームを"表現"とみなした時、RUINERはその極北にある。サイバーパンクの最前線で、我々が楽しむゲーム(あるいはヴァーチャル・リアリティ)というものが、仮初の命をチャージに踊り狂うダンスフロアでしかないことに向き合おう(そしてその仮初の命が魂であるということには目を瞑っておこう)。ただ気持ちよく殺すという行為、それによって変質する世界の可塑性を楽しもう(そして殺人行為の正当化はどこかにいる"指示者"に任せよう)。

カワイイと監視カメラとネオンとJRの到着イントロと平沢進の歌声がもんどりうつ路地の上では"血"だけがプレイヤーのリアル。KILL BOSS。KILL YOU。初代Bioshockからプレイヤーと暴力の関係性はここまでアップデートされた。刮目して観よ(または耳と目を閉じ口をつぐめ)。

  

Tom Clancy's The Division (MORPG/TPS)

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  機能を停止した現代都市を舞台にした特殊部隊モノ、ということで俺が一番好きな設定を採用していることもあり長らく気にしていたゲームなのだが、牛歩のごとく時間をかけて一人でプレイしている。

UBIあるあるで、世界観もデザインも本当に良い、良いのだが、システムがついてこないんだないつも!!

このTHe Divisionは、レビューで「銃弾で殴り合う」と言われるように、ダメージ制のRPG・戦略要素が強いシステムになっており、動きこそTPSのそれが求められるが、ゲーム自体は極めてオーソドックスなMORPGなのである。各地区のクエスト(似たようなミッション)を消化し、レアリティの高い銃等をかき集めるという、プレイフィールはまさしく往年のMMOのそれ。ヘッドショットもズボボボとAKで複数ぶち込んで倒すスポンジ感がまたいい感じにグダらせる。まもなく来年早々に2が出るということもあってやっておきたいところだが、BorderlandsのようにCoopでだらだらとやるのが良いゲームだと思われる。

ただRPG要素が強いことによって、他のシューターではなかなか無視されやすい「制圧射撃」がシステムにデバフとしてきちんと組み込まれているのは良いなと思う。

 

Far Cry Primal (FPS)

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 原始人になれるFPS

ただそれだけで買う意味があるというものですよ。

やることと言えば他の部族かマンモスとかを狩ること。そこに倫理も整合性も必要ない。やるとなんかいいことある。やられそうだからやる。それだけ。とりあえず動く奴は槍とか棍棒とか斧とか投げて殺す。

まあすぐ飽きるよね。システム的に旧来のFarCryオープンワールドで各拠点を一つずつ潰していくだけというリピート感そのままなのもいただけない。でもまだHDDからは削除されてない。また原始人に戻りたくなる時があるかもしれないから。