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七梨乃手記

……あなたは手記に食い込んだ男の指を一本一本引き剥がすと、頼りない灯りの下それを開いた。@N4yuta

2014/11/17 若者に勧めることはない

あー。


Yahoo!ニュース - 椎名林檎、単独インタビュー 「いつも死を意識」「子ども5、6人産む」 5年半ぶり新作 (withnews)

 

※以下、ただの個人の見解。

 たぶんこの人は死ぬまで「男」を怨み続けて「女」のために歌い続けるのだろうなあ……(カギカッコ超重要)

 時代の変遷に従って多くの人が支えきれなくなった二色のジェンダーを持ち上げ続けられるだけの実力を持ってるから。

 

 シンプルに生きること、自分が幸福であること、はとても大事なんだが、表を歩く上で服を着ることが欠かせないように、なんらかのイデオロギーを背負うことも欠かすことができない。

 最近感じるもやもや感は、「そこ結論かよ」の一言に尽きる。そんな単純な二項対立に戻ってくるような強度の歌謡じゃなかった“はずだ”。むしろ敢えて典型を取り上げることでそれを破壊することを目的とした命がけのメタゲーム、それが『自作自演屋』という自称に込められたテーマだった“はずだ”。

 だがそれがそうではないことは、『本能』の時点でももう既に明言されていた。それは実際には、何度でも何度でも打ち付けられる女性性という鎚だった。椎名林檎の“アナーキズム”とは、価値観の破壊ではなく、極めて真っ当な女子力行使による戦争行為であり続けてきた。

 


「美しさ」とはなにか|ワイングラスのむこう側|林伸次|cakes(ケイクス)

 

 アウラ、もしくは「美しさ」という概念は、生命に紐付かないからこそ、広く人の心を打つのであって、その感動を受け止めきれずに生活に結びつけてしまうと、それは魔力を喪ってしまう。

 それがアーティストの持つ作品の強度と、その代償に迎える避けることのできない断絶の正体だ。

 そして彼女が抱えるその業は、多分今の若者が背負ってはいけないタイプのものだと思っている。

 だからいつまでも好きだろうけど、人には勧めることはいつまでもないだろう。

 せめて体よく回収されませんように……。